臨床研究の質向上支援

 欧州議会は近年、米国に並ぶ形で、研究倫理に関する原則として、”Principle of Proportionality”(比例原則)を打ち出しました。すなわち、研究はそれに伴うリスク(有害性)に見合うだけの有益性が期待できねばならない、と言う原則です。その点、有力国際誌上での発表を見る限り、わが国の臨床系研究室からの論文の有益性は長年低迷してきたと言わざるを得ません。そこで、有益性の向上を目標に、この領域のエキスパート18名の研究者が13回の会議を通じて研究計画策定に当たっての分かり易いチェックリストの作成を行い、このたびネット上で利用できる運びとなりました。これは研究計画を立てる研究者と、それを審査する委員会委員の両方にとって計画の長所短所を判断し、必要な改善をしていく上での分かり易い羅針盤になると期待するものです。

〇本チェックリストを作成した「臨床研究有益性向上会議」(APRIN 医生命科学系分科会WG)のメンバーリストはこちらに掲載されています。

本チェックリストについてのアンケートにご協力ください

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