平成29年3月30日、31日にかけて、APRINの市川理事が、研究代表者を務めるAMED支援「国際誌プロジェクト」(代表校:信州大学)の活動の一環として、ボストンのNEJM編集本部およびHarvard大学関連病院の臨床研究審査委員会(HRC)を訪問しました。
世界ランキングにおいて日本の論文発表数が12位から25位へ転落 —
『New England Journal of Medicine』、『Lancet』、『JAMA』という臨床研究領域ではもっとも注目度の高い誌上の論文発表数を各国比較した世界ランキングにおいて、日本の論文発表数が従来の12位から25位へ転落したというデータに市川理事が接したことがきっかけとなり、インパクトファクターの最も高いNEJMを訪問して日本の臨床研究の国際的な地位を探り、改善点を見出したいとの思いを抱いたことが今回の訪問につながりました。
NEJM編集本部では編集長および副編集長と面会し、ジャーナル編集者会議等についての10ほどの質問項目に回答して頂いた他、当日に開催された会議を傍聴しました。
続いて、Harvard大学関連病院の臨床研究審査委員会(HRC)では、同じく20ほどの質問項目に回答して頂き、日本と米国の状況について意見交換を行いました。
上記の質疑応答については、以下の質疑応答集をご覧ください。
・New England Journal of Medicine編集本部を訪問した際の質疑応答集
・Harvard大学関連病院のHRCを訪問した際の質疑応答集
今回の訪問に関しては、医歯薬出版株式会社出版の『医学のあゆみ(262巻2号核酸医薬品の進歩と課題)』に「臨床研究審査委員会の役割は単なる“関所”でよいのか―アメリカをみてわが国を振り返る(前編)」が掲載されます。その後、後編の掲載も予定されておりますので、併せてご覧ください。(具志堅 記)