市川専務理事が信州大学医学部特任教授として
研究開発代表者を務めるAMED支援国際誌プロジェクト(AMED研究公正高度化モデル開発支援事業「医系国際誌が規範とする研究の信頼性にかかる倫理教育プログラム」)は、平成29年12月10日、東京大学医科学研究所1号館講堂において「統計ブートキャンプ@東京」を開催し、APRINは本事業の連携機関として参加しました。
このブートキャンプは、年2回、大阪と東京で開催し、科学的に妥当かつ再現性のある研究を行うことのできる医療者の育成を目的とした統計ワークショップです。参加者自身のパソコンで実例をもとにしたデータ解析を実践しながら、国際水準で認められるエビデンス構築に必須となる統計解析の基本を身に着けます。
事前登録による申込は開始36時間で90名の枠が埋まり、当日は75名の医療関係者、大学教員、学生が参加しました。去る10月1日の大阪開催後に行ったアンケートでは大変多くの方から好評を頂いた一方、参加者間の知識の隔たりの大きさから「講義の進行が速すぎる」、「基礎部分は不要」など両極端に分かれたご意見を頂いたため、今回の東京開催ではあらかじめスケジュールを公開し必要な講義のみに参加できるようにする一方、時間を拡張し、より丁寧な講義に努めました。その結果、満足度は大阪開催時を上回るものとなりましたが、講義内容の難しさや多様さから、時間配分、参加者に応じた難易度の調整については更なる検討が求められました。アンケート解析結果は「統計ブートキャンプ東京 アンケート結果 20171212」をご覧ください。
「統計ブートキャンプ東京 アンケート結果 20171212」
参加者の感想(抜粋)
■普段臨床をやっていて、統計に触れる機会が少ない医師でもわかりやすい内容から説明してくださり、ためになりました。
■統計に興味のある研修医などのビギナーに推薦できるかといわれると、消化不良になりそうでどうかなという感じだった。一方で、ある程度基本的な統計解析のできる自分としては、後半の話をもう少しゆっくり聞いて、自分でできるところまで落としてもらえると嬉しかった。
■質の高い講義を一番前の席の真ん中で(しかも無料で)聴講させていただきまして大変有意義でした。
■講義内容はそのままで、時間配分をもう少し長くしてほしい。
■ベーシックとアドバンスコースや観察研究編とRCT編のような目的別があっても良いと思いました。
当事業では来年度もブートキャンプの開催を予定しています。当サイトに開催案内を掲載いたします。ぜひご参加ください。
大阪開催の報告は以下をご覧ください。
https://www.aprin.or.jp/activity/1095.html